つばらについて

出会い

おくどさん
そもそものきっかけは、時の流れを忘れたようなこの東山の小さな町家との出会いでした。荒れ果てていましたが、仕舞屋(しもたや)と呼ばれる住居専用の昭和初期の町家で、通り庭(土間)が玄関から裏庭まで続き、おくどさん(かまど)も残っていました。
私たちはこの町家を、できるだけ建築当初に近い形で宿として再生することにしたのです。昔の京都の普通の人々の暮らしを体験していただきながら、ちょっとしたお愉しみとして水琴窟や露天風呂も味わっていただけたらと思っております。

「つばら」とは

昔古典の先生に教わった、万葉集に出てくる素敵なことば。くわしいさま、十分なさま…つばらつばらと重なると、しみじみ、よくよく、という意味も。あなたの旅を演出させていただきたい思いを込めました。

つばらでの過ごし方

つばらは一組のみで一棟全てを自由に使っていただく宿です。お食事の提供はさせていただいておりませんが、京都の中心地や祇園・宮川町に近く、多数のお食事処がございます。(仕出し料理を頼むことも可能です。)ミニキッチンに電子レンジも備え、近くには食品スーパーやコンビニもあります。つばらの周りは清水焼の老舗も多く、昔ながらの風情が残り、大通りである五条通に近いとは思えない程静かです。早朝に清水寺を参拝してみたり、建仁寺で写経をしたり、鴨川から先斗町をそぞろ歩いたり…祇園で夜遊びされても大丈夫です。楽しみ方は限りなく…縁側で水琴窟に耳を傾けながらゆっくり過ごされるのもいいですね。